【Armadillo】〈アルマジロ〉

長方形を三つに分割した、風変わりなスタッフサック。
片方にはフック付き。
さて、どう使うのでしょうか?

軽くて動きやすいウルトラライトなバックパックには、背面パッドがついていないものや、取り外し可能になっているものも多いですよね。

テント泊なら背面パッドがわりにマットを丸めて入れる方が多いのではないでしょうか。
さらには、そのマットも軽量化のために足元の部分をカットしたり、マット自体を短めのものにする方もいらっしゃいます。
しかしながら日帰りのデイハイクや山小屋泊、アタック時など、そもそもマットが必要でない場合もあります。
そんな時、軽いとはいえ数十グラムの「背面パッドかマットとしての利用法しかない」ものを使うより、それ自体が背面パッドやマットがわりにもなるスタッフサックがあれば良いのでは?というところから、このアイテムが生まれました。

ハリのあるハイブリッドDCF(ダイニーマ・コンポジット・ファブリック=旧称キューベン・ファイバー)や硬めのX-pacではない柔らかい素材のバックパックの場合、うまくパッキングするにはある程度経験と知識が必要です。
小分けにしたスタッフサックを詰める順番や位置を考えるだけでも悩んでしまって時間がかかった経験はありませんか?
それゆえ「登山やキャンプは好きだけど、うまくパッキングするのが苦手」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

うまくパッキングしないと、凸凹が生じて背負い心地が悪くなったり、バックパックの容量に対して荷物が少ないと荷重は底へと偏るため身体からバックパックが離れて揺れてしまい、無駄に体に負担をかけることにもなります。

快適にバックパックを背負う基本は、「身体に近く」「身体の上方で」と言われています。
そんなパッキングのコツを押さえて快適なハイキングを楽しむ手助けとなるのが、この【アルマジロ】。

ハイドレーション用のループや引っ掛けられる箇所がバックパックの上部についていれば、フックで吊るすと自動的に「身体に近く」なり、重いものから軽いものへと上段から順に詰めていくことで、バックパックの容量にかかわらず荷重を「身体の上方に」簡単に配置できる、言わば“バックパックオーガナイザー”。

また、片面にはハリのあるX-pac、もう片面には、シュラフやキルトにも使われる、薄くて軽く、すべすべと肌ざわり滑らかな10dメンブレンタフタナイロンを使用することで、ウールのウェアやソックスを詰めればふかふかのクッションや座布団、シュラフ内で足元や腰が冷える際の部分マットがわりにも使えます。

もしもハイドレーションループなど引っかけられる部分がなくとも、この【アルマジロ】にまず必要なものを、上段から順に、重いものや頻繁に取り出すものを詰めてから、他に足りないものを小分けのスタッフサックに詰めれば、それだけでもパッキングは楽になりますよね。
ドライサックを使用する場合にも、最初に【アルマジロ】を背面側に敷いてから他のスタッフサックを詰めれば凸凹も生じにくくスムーズにパッキングすることができます。

パッキングの失敗で多いのは、途中で取り出す必要があるものを1番下に詰めてしまい、他のものを全部一度出してからまた詰め直したりということではないでしょうか。
【アルマジロ】なら、最下段に詰めたものでも、3段がひと続きになっていることで、スルッと引き出すことができます。
詰め直す時には、元通り背面の隙間に入れても良し、面倒ならクルッと丸めて1番上に乗せるも良し。

バックパックの形状に合わせて、縦に吊るしたり、底面に横向きに入れたり、丸めて入れたり、同じ容量でもカタチを変えられるのも、【アルマジロ】の魅力のひとつです。
ダブルスライダーは、引き手に取り付けたダイニーマリフレクティブガイラインを引っ張ると2つ同時に動かせるから、狙った場所だけ開けることが可能。暗い場所でも反射材のおかげで見失いにくくなっています。

丸めた状態から広がらないようにしたい時は、フックを反対側の革タグに引っかけたり、カラビナ等で留めることができ、例えばシュラフ内で足元が冷えて寝づらい時は、ウールのウェアを詰めて丸めた【アルマジロ】に足先を差し込めば、まるでダウンソックスのように暖かく包んでくれますよ。

デイハイクのように荷物が少ないときは、着替えなどを下段に、チタンマグやアルコールストーブ、カトラリーや昼食のドライフードを中段に入れ、上段には、すぐに取り出したい行動食や予備のドリンク、はたまた、外ポケットに入りきらないアームカバーや手ぬぐい、圧迫されると破損するサングラスなどを入れればケース要らずで◎

3気室それぞれ4cm程度の底マチつきで、1気室には、ベースレイヤーやタイツ類で2着程度、ウールソックスなら長さにもよりますが2〜3足程度が収納できます。


ところで、なぜ【アルマジロ】なのかというと、丈夫なX-pacの背面を丸める姿が、硬いウロコの背中を丸めて外敵から身を守るアルマジロを彷彿とさせるからです。

そんなふうに見ると、スタッフサックという道具も愛嬌のある相棒のように思えてきませんか?

SO FAR SO GOODは、楽しく心地よい旅をするための道具を作りたい、いつもそう願っています。

素材:X-pac(VX21コヨーテブラウン)、10d membrane taffeta nylon、牛革、ニフコ製プラフック、ダイニーマリフレクディブガイライン
サイズ:W24×H50cm
重量:48g

  • 8,580円(内税)
カラー